森を走る周遊謎

謎解きクラスタによる謎以外の Advent Calendar 2017の記事です。

https://adventar.org/calendars/2772


こんにちは。ぃぉです。

僕は小学生の頃からオリエンテーリングというスポーツをやっています。

今日は、皆さんにオリエンテーリングがどんなスポーツなのか知っていただきたいと思います。

 

オリエンテーリングって言ったらよく「学校で学期の最初にあるやつ?」「遠足みたいなやつね」とか言われますが、だいたいそれは「オリエンテーション」と勘違いされています。

オリエンテーリングは、地図を見ながら森を駆け抜けるスポーツです。

一体どんな風に走っているのか。お時間ある方は、動画をご覧ください。

 どうです? かっこいいでしょう? 小学校の林間学習みたいなイベントでやったことあるっていう人もいるかもしれませんが、実際のオリエンテーリングはこんな風に森を全速力で駆け巡るアドベンチャースポーツなんです。

 

ここで、オリエンテーリングのルールを説明します。

まず競技者はスタート地点で、詳しい地図を受け取ります。

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そして、地図上に描かれたチェックポイントを順番に巡って行きます。チェックポイントは、道上だけではなく、「岩」とか「穴」とか「尾根」とか、深い森の中の小さな特徴物に置かれています。

ナビゲーションに使えるのは地図とコンパスだけ。チェックポイントとチェックポイントの間はどこを通っても構いません。

最後、ゴールするまでにかかったタイムを競います。平均するとだいたい60分くらいでゴールします。

 

このオリエンテーリング、どんなところが魅力なのか、3点に分けて説明します。

 

魅力① 森を走る楽しさ

最近ランニングとかマラソンとか流行っていますが、街中を走るより、森の中を走る方が数倍楽しいです。空気もいいし、木々の中を駆け抜けていくのは本当に気持ちいいです。そして、大自然の中を自分でルートを決めて走って行くアドベンチャー感がたまりません。

 

魅力② タイムを競うというスポーツ性

オリエンテーリングは、スタートからゴールまでにかかったタイムを競うスポーツです。ですから、できるだけ速く走る必要があります。しかし、速く走れば走るほど、ナビゲーションはミスをしやすくなります。純粋に走りながらだと地図を読みにくいですし、チェックポイントを行きすぎてしまったり、最悪、現在地が分からなくなってしまったりします。ですから、競技者は、自分の地図読み技術、ナビゲーション技術が追いつく範囲内で、速く走る必要があるのです。ここに、タイムを競うことの面白さがあります。

 

魅力③ 頭をフルに使う

オリエンテーリングの最大の面白さ、それは競技中、頭をフルに使うことにあります。競技者は、地図を読んで、チェックポイントとチェックポイントの間のルートを自分で決めます。

例えば2つのルートが見えたとします。一方はルート距離が700mでずっと道を走れるルート、もう一方はルート距離は400mと短いけれど道をはずれて地形を使って森の中をナビゲーションしなければならないルートでした。道を走る方が走るスピードは速いですし、森の中を走るのはミスをするリスクも高まります。

どちらのルートを選ぶのが良いでしょうか。それを考えている間にも時間は着実に過ぎていきます。できるだけ早くルートを決めなければなりません。チェックポイントに着くまでに、その先のルートを考えておかなければなりません。どのルートを選ぶのか、何を見ながら走るのか、常に頭を働かせなながら走る必要があるのです。

 

僕はかつて、ジュニア世界オリエンテーリング選手権に日本代表として参加してブルガリアに行って来たり、京大チームの代表メンバーとしてインカレ団体戦に出場したり、オリエンテーリング頑張ってました。

皆さんにも、オリエンテーリングがどんなスポーツなのか、少しでも知っていただけたなら幸いです。

 

(↓ブルガリアで走ったコース。めっちゃ難しかった。)